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みんな同じ空の下
第23章 始まり
「だから…、逢いに来たんです。もう一度…、やり直してほしくて…」
ニナの肩は震えていた。
どうしてか、涙が勝手に溢れてくる。
美しい微笑みを湛えて、想いを告げるはずだったのに。
その想いだって、身勝手な女の言い分だということは解っている。
それでも、伝えたかった。
ニナが止まらなくなった涙を乱暴に手で拭っていると、ナミキがそっとその手を握った。
「ナミキさん…」
「…本当に?」
「え」
「僕のこと、好きって…、本当?」
ナミキの声には期待と不安が入り混じっていた。
ニナがナミキの手を握り返す。
「…本当です。私は、ナミキさんのことが本当に好きなんです」
ナミキとニナは互いに見つめ合い、どちらからともなく唇を重ねた。
今からが二人の本当の始まりなのだと確かめるように、深く深く口付けを交わす。
ニナの肩は震えていた。
どうしてか、涙が勝手に溢れてくる。
美しい微笑みを湛えて、想いを告げるはずだったのに。
その想いだって、身勝手な女の言い分だということは解っている。
それでも、伝えたかった。
ニナが止まらなくなった涙を乱暴に手で拭っていると、ナミキがそっとその手を握った。
「ナミキさん…」
「…本当に?」
「え」
「僕のこと、好きって…、本当?」
ナミキの声には期待と不安が入り混じっていた。
ニナがナミキの手を握り返す。
「…本当です。私は、ナミキさんのことが本当に好きなんです」
ナミキとニナは互いに見つめ合い、どちらからともなく唇を重ねた。
今からが二人の本当の始まりなのだと確かめるように、深く深く口付けを交わす。