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みんな同じ空の下
第25章 休暇



翌日。
リノは賑やかな都の中を歩いていた。
ガイの言っていた通り、全体的に活気づいている。
建国祭は明日だというのに、商魂逞しい商人達は早くもお面や民芸品、各地方の特産品を売り捌いていた。
「さあさあさあ!ご通行中の皆々様!翔華国名物の饅頭だよ!食べ歩くも良し!帰ってから家族皆で食べるも良し!今なら出来立てが食べられるよ!さあどうぞ!」
売り文句に釣られて饅頭を売る商店に目を遣ると、蒸籠(せいろ)の中で蒸されたばかりの饅頭が美味そうな匂いを発していた。
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