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みんな同じ空の下
第26章 計画
いつの間にか大通りの人の流れがまばらになっている。
夕暮れになり、人々は家や酒場の方へ向かい始めたのだろう。
シバがぴたりと足を止めても、人の気配が少なくなった大通りではまったく問題のないことだった。
「王の首を獲るのは、明日の祭りの最中だ」
静かに言い放ったシバを、リノは驚愕の目で見た。
「…明日の、祭り…?」
「明日の建国祭では、祭事行進をするために必ず王が城下に現れる。病に臥せっていても、面子を保つ為に王は出てくるはずだ。当然、護衛付きだろうがな。その護衛を振り切って王を殺す」
夕暮れになり、人々は家や酒場の方へ向かい始めたのだろう。
シバがぴたりと足を止めても、人の気配が少なくなった大通りではまったく問題のないことだった。
「王の首を獲るのは、明日の祭りの最中だ」
静かに言い放ったシバを、リノは驚愕の目で見た。
「…明日の、祭り…?」
「明日の建国祭では、祭事行進をするために必ず王が城下に現れる。病に臥せっていても、面子を保つ為に王は出てくるはずだ。当然、護衛付きだろうがな。その護衛を振り切って王を殺す」