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みんな同じ空の下
第26章 計画

「これは国を変えるために必要なことだ。皆が幸福に生きられる国にするためにやらなくてはならない」
「理想を目指しているのは解ります。ですが、そのために国王陛下を殺す必要はないはずです。地道に少しずつ国を…」
「吼えるだけなら誰にでも出来る。綺麗事を並べることもな」
だが、とシバは厳しい目でリノを見た。
「今のこの国はどうだ?何か変わっているのか?俺にはそうは思えない。誰かが血を浴びて手を汚さないと、この腐った国は変わらない。弱い者が虐げられてきたことを俺は知っている。このまま変わらないなら、この国はいずれ朽ちていく」
「…っ」
そんなことはない。そう言いたいのに、どうしてかリノにはその一言が言えない。
「理想を目指しているのは解ります。ですが、そのために国王陛下を殺す必要はないはずです。地道に少しずつ国を…」
「吼えるだけなら誰にでも出来る。綺麗事を並べることもな」
だが、とシバは厳しい目でリノを見た。
「今のこの国はどうだ?何か変わっているのか?俺にはそうは思えない。誰かが血を浴びて手を汚さないと、この腐った国は変わらない。弱い者が虐げられてきたことを俺は知っている。このまま変わらないなら、この国はいずれ朽ちていく」
「…っ」
そんなことはない。そう言いたいのに、どうしてかリノにはその一言が言えない。

