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みんな同じ空の下
第29章 祭事行進
(――まさか、これが)
この小さな騒ぎが、襲撃の合図だとでも言うのか。
ならば、この大通りこそが襲撃場所になる。
ナダの姿は、乱れる人の流れの中で途切れ途切れにしか確認できない。
ぼんやりしていると見失う。
音楽がかなり近くで聞こえるようになってきた。
優雅な音を奏でる楽団と行進に華を添える美しい舞姫たちの姿が見える。
ぼうっとしている場合ではない。
一刻も早く襲撃を止めなければならない。
目を凝らせ。
ナダを見失うな。
そして、周囲にも目を配れ。
ナダを目で追うと、彼は無秩序な人の流れに戸惑うことなく、一定の方向に向かって歩いている。
その方向の先に、リノはよく知る顔を見つけた。
(――――シバ!)
この小さな騒ぎが、襲撃の合図だとでも言うのか。
ならば、この大通りこそが襲撃場所になる。
ナダの姿は、乱れる人の流れの中で途切れ途切れにしか確認できない。
ぼんやりしていると見失う。
音楽がかなり近くで聞こえるようになってきた。
優雅な音を奏でる楽団と行進に華を添える美しい舞姫たちの姿が見える。
ぼうっとしている場合ではない。
一刻も早く襲撃を止めなければならない。
目を凝らせ。
ナダを見失うな。
そして、周囲にも目を配れ。
ナダを目で追うと、彼は無秩序な人の流れに戸惑うことなく、一定の方向に向かって歩いている。
その方向の先に、リノはよく知る顔を見つけた。
(――――シバ!)