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みんな同じ空の下
第32章 願い事
だから、せめて自分はずっと咬龍団の仲間としてシバを支えていくことを誓った。
だけど、もう自分はシバの傍にいることが出来ない。
一人死にゆくシバの心を、どうか自分の代わりに誰かに支えてほしい。
あまりに自分勝手な願いを、リノに託してもいいだろうか。
レンカは心の中で祈った。
(どうか、あの子がシバ様を支えてくれますように)
我が儘かもしれないけれど、切実な願い事。
どうか届いてほしい。
レンカは清々しい青空に向かって願い続けた。