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みんな同じ空の下
第2章 翔華国(ショウカこく)の盗賊
大陸の端に存在する翔華国(ショウカこく)は、東嵐(トウラン)、砂西(サザイ)、南凪(ナナギ)、火北(カホク)の四つの地方が王都、苑心(エンシン)を囲う小さな国である。
決して豊かではないが、表向きは穏やかな国だ。
しかし国内では、数年前からある賊が世間を騒がせていた。
その賊の名は、『咬龍団(コウリュウだん)』。
彼らが襲うのは、民家でも旅人でもなく、貴族や大商人、役人などの権力や財力を持っている者の邸だった。
それだけなら、国もさほど問題には思わなかったが、彼らはただ盗みに入るだけの集団ではなかった。
決して豊かではないが、表向きは穏やかな国だ。
しかし国内では、数年前からある賊が世間を騒がせていた。
その賊の名は、『咬龍団(コウリュウだん)』。
彼らが襲うのは、民家でも旅人でもなく、貴族や大商人、役人などの権力や財力を持っている者の邸だった。
それだけなら、国もさほど問題には思わなかったが、彼らはただ盗みに入るだけの集団ではなかった。