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みんな同じ空の下
第7章 少女が「女」を捨てた日 ~其の弐:三年前~
「私は、貴方を守れるようになりたいのです。そのために武術を習っています。髪を切り、衣服を男物に変えたのは、私の覚悟です」
「私を守る?お前が守られるのではなく?」
「はい。私は守られるだけの無力な女でいたくはないのです。貴方を守れる者になりたい。ただそれだけです。そのためなら、無力な女などという肩書きは捨て、男以上に強くなってみせます」
言葉以上に、揺らがないリノの瞳と声が、彼女の意志の強さを何よりも語っていた。
「私を守る?お前が守られるのではなく?」
「はい。私は守られるだけの無力な女でいたくはないのです。貴方を守れる者になりたい。ただそれだけです。そのためなら、無力な女などという肩書きは捨て、男以上に強くなってみせます」
言葉以上に、揺らがないリノの瞳と声が、彼女の意志の強さを何よりも語っていた。