この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
花の咲くころ
第7章 ろ
「花。花は俺の事、どう思ってるの?」
え・・・・
「今日、あいつに俺たちはデートじゃないって否定したよね」
・・・・・
「花にとって俺は、なに?」

お腹で両腕を交差させて、ギュッとあたしを抱きしめる。

「せっかく夢がチャンスをくれたけど。やっぱり花にとって俺はただの幼馴染?」

え・・・夢ちゃんにチャンスをもらった?

ゆっくりと片手が上に上がってきて
あたしの顎をとらえた。

「花。好きだよ」

「うそっ!」
「え?」

あたしを抱きしめていた腕が一瞬緩んだ。
「嘘だよ。駿ちゃんが好きなのは、夢ちゃんでしょ!」
「は?夢?」
「そうだよ。ずっとずっと夢ちゃんが好きなんでしょ?
あたしは・・・あたしだってずっと駿ちゃんが好きだよ。
好きな人が誰を見てるかなんか、分かるよ!」

「はな?」

「夢ちゃんがチャンスをくれたのはあたしにだよ!
あたしが駿ちゃんを好きな事を知っていたから。
駿ちゃんが夢ちゃんの結婚相手を紹介したって話を理由に転がりこめって。
同居を同棲にしちゃえって!
でも、あたし、魅力ないから。同棲にするのは難しいよ・・・」

そこまで言って泣けてきた。
いつも活発な夢ちゃん。
まるでそこだけ花が咲いたように華やかな存在だった。
あたしは自分の名前が嫌いだよ。
夢ちゃんこそ、花って名前がよく似合う。

あたしは大好きな夢ちゃんにいつもコンプレックスを抱えて過ごしてきた。
夢ちゃんはそんなあたしにいつも気づいていて。
花は可愛い。
花、大好き。っていつも魔法の呪文のように言ってくれた。


「え?夢がチャンスをくれたのは俺に、だよ?」
/45ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ