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愛すバー
第6章 アズキ愛すバー
「ほら、光代...ゆっくり楽しもう...」
こけしを私の顔に近づけ唇に押し当てる。
「む、無理よ...」
「そんな事はないだろ...お前は俺のを簡単に呑み込める」
私はこけしの頭を恐る恐る舐めてみた。
それは冷たく滑らかだけど味はしない...
思い切って口に入れてみる。
そう...ね...これくらいだったかも...
私の心の記憶がそう呟いた。
「おっと、入れる場所を間違えた」
淳治は私の口からちゅぽんとこけしを引き抜いた。
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