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愛すバー
第6章 アズキ愛すバー
「おい、光代~」




「あ・・・・おっ、お願いします」




慌てて返事をすると淳治は満面の笑みを見せ頭を撫でた。




「さあ、行くぞ、役場が閉まっちまう」




「今?」




「そうだ、今だ!」




淳治は握った手をひっぱり上げ、私を立ち上がらせ、玄関に向かう。





靴を選ぶ暇もなく私は一番近くにあったツッカケを履いた。




私は前掛けもしたままだ。




でも、きっと私の人生の中で最高に幸せな瞬間だったかもしれない。




こうして私は突然予想なしに淳治の妻になったのだ。








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