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愛すバー
第11章 柏餅
「母に会いにきてくれたんですね!」




「はい、先日悲報をホームから知って、この場所を教えていただいたんです。生前に会えず残念でなりません」




「そうでしたか...あなたの事は何度か母から聞いていたんですよ。気立ての良い人だって」





私は少し恥ずかしくなり、目を背けた。





「これからは、また来ます」





「ありがとうございます。母も喜びます」




お互い頭を下げ入れ違いになるように逆方向へ進んだ。




数歩、歩いた時だった。




「頼子さん!」




淳一さんは大きな声で私を呼び止めた。









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