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最初に出逢った日のように~一片丹心・300年の恋~
第2章 過去世の記憶
ファヨンはきつく唇を噛みしめ、両手で顔を覆った。耳鳴りが遠のくにつれて、瞼の奥の光景も薄れて消えていった。
「ファヨン、大丈夫か!?」
ジュンスが幾度も呼んでいるのも気づかず、ファヨンは緩慢な動作で彼を見上げた。
「あなたと出逢ってから、幻影ばかり見るのよ。つい今もまた私には訳の判らない幻の光景が浮かんできて、そこで私はユンという名前の男の人と話していた」
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