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最初に出逢った日のように~一片丹心・300年の恋~
第3章 恋しくて~宿命の二人~
 石畳の狭い道に、月光が濡れたような光を注いでいた。紫紺の夜空に幻想的な半月が危うげに掛かっている。まるでオーラクオーツのように神秘的な光を放っていた。
 この暗さではビルの前に無造作に積み重ねてある店のゴミや廃棄物もよく見えず、月の光に淡く照らされた石畳の道はどこか中世のヨーロッパ辺りの街角の風景を彷彿とさせた。
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