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最初に出逢った日のように~一片丹心・300年の恋~
第4章 何度でも、あなたに恋をする
漸く口づけを解いた彼が薄く笑った。人指し指でファヨンの唇を拭う。長く狂おしいキスでファヨンのふっくらとした薄紅色の唇は熟れたように腫れ、唾液がしたたり落ちていた。
「凄く色っぽいっていうか、嫌らしいっていうか。今のファヨンはそんな感じ」
濡れた吐息混じりの声が耳朶をくすぐり、官能の漣がファヨンの身体中を駆け抜けてゆく。まだ性体験のないファヨンにはあまり馴染みのない感覚だ。
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