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最初に出逢った日のように~一片丹心・300年の恋~
第6章 あとがき

 あとがき

 今月は予定を変えて、飛び入りの作品を書きました。実は先月に現代物を書き上げた直後に、ふっと浮かんだネタです。
 きっかけは、久しぶりに韓流時代小説〝何度でも、あなたに恋をする~後宮悲歌〟を思い出したことでした。今から丁度一年前、完結した愛着のある懐かしい作品です。
 思い出して所々読み返してみましたが、哀しい―。自分で書いていて、ラストの明姫が亡くなるシーンを描くときは泣いた記憶はうっすらとあるのですが―笑、やはり一年経っても、哀しい話です。確か一旦完結してから、あの終わり方ではユンがあまりに可哀想だからと第二部を書いたのです。
 明姫にそっくりな女の子がユンの新しい王妃になるという設定でした。
 あれから一年以上が経ちました。そしてまた読み返してみて、今度は明姫があまりに気の毒だと思いました。そんなことを言っていたら、キリがないのですが―。それでも、何か二人のその後の話を書かずにはいられませんでした。荒唐無稽だと思われるかもしれませんが、作者としては、明姫の身代わりなどではなく、彼女そのものにもう一度、最後の最後でユンと幸せになって貰いたいと考えたのです。
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