この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
最初に出逢った日のように~一片丹心・300年の恋~
第1章 運命は巡る
美絵から歴史学を一緒に受講しようと誘われ、さして考えもせずに付き合いのつもりで受講したのだが、やはり、つくづく自分には向かないジャンルだと毎度ながら思う羽目になる。―それほどに退屈極まりない。
ところが、である。その肝心の美絵といえば、入学早々に入った他校との合同テニスサークルで早々と彼氏を見つけて、出席も取らないこの講義に参加したのはほんの数度だけ。真面目だけが取り柄のファヨンは結局、毎回出席して、自分のためだけでなく美絵に見せるためにもノートを取ることになった。
ところが、である。その肝心の美絵といえば、入学早々に入った他校との合同テニスサークルで早々と彼氏を見つけて、出席も取らないこの講義に参加したのはほんの数度だけ。真面目だけが取り柄のファヨンは結局、毎回出席して、自分のためだけでなく美絵に見せるためにもノートを取ることになった。