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甘く、深く、繋がって
第3章 再会
「タク、何珍しい事してんの?」
真純に連絡先を渡して戻ると厨房の佐伯さんに声を掛けられた。
「そうですか?」
「タクが自分から客に手を出すとはな。ソウなると店に入れないんじゃなかったのか?」
「……そうでしたっけ?」
しらを切りながら下げてきたパスタの皿を軽く濯いで食洗機に突っ込んだ。
「俺は一向に構わねぇんだけど、店内では止めとけよ」
そう言って佐伯さんがニヤリと笑った。
「お前、店自慢のイケメンシェフなんだからよ」
からかいを含んだ口調にムッとする。
その呼称、ホント要らない。
「イケメンシェフ、気に入らない?」
ニヤニヤしながら聞いて来てるが、俺の味を真っ先に認めてくれたのは佐伯さんだ。
「……」
「今更。顔目当てで言い寄ってくる客、選り分けて美味しく喰ってたの誰だよ?」
くっくっと笑われて、俺はますます仏頂面になる。
「ま、それはイイや。客足に影響するのも困るが、姫ちゃんが危険な目に合う可能性も否定出来ないからな」
そう、だ。今やっかいなヤツいるんだった……
言われて気付くとか、何浮かれてんの俺。
「分かったら余所でヤッてくれ」
続く言葉に俺は黙って頷くしかなかった。
真純に連絡先を渡して戻ると厨房の佐伯さんに声を掛けられた。
「そうですか?」
「タクが自分から客に手を出すとはな。ソウなると店に入れないんじゃなかったのか?」
「……そうでしたっけ?」
しらを切りながら下げてきたパスタの皿を軽く濯いで食洗機に突っ込んだ。
「俺は一向に構わねぇんだけど、店内では止めとけよ」
そう言って佐伯さんがニヤリと笑った。
「お前、店自慢のイケメンシェフなんだからよ」
からかいを含んだ口調にムッとする。
その呼称、ホント要らない。
「イケメンシェフ、気に入らない?」
ニヤニヤしながら聞いて来てるが、俺の味を真っ先に認めてくれたのは佐伯さんだ。
「……」
「今更。顔目当てで言い寄ってくる客、選り分けて美味しく喰ってたの誰だよ?」
くっくっと笑われて、俺はますます仏頂面になる。
「ま、それはイイや。客足に影響するのも困るが、姫ちゃんが危険な目に合う可能性も否定出来ないからな」
そう、だ。今やっかいなヤツいるんだった……
言われて気付くとか、何浮かれてんの俺。
「分かったら余所でヤッてくれ」
続く言葉に俺は黙って頷くしかなかった。