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甘く、深く、繋がって
第4章 水族館
お店に行くより数倍迷って悩んで、私は斎藤さんにメールを送った。
程なく返ってきた返信。
『今度の日曜日、休みだからデートしよ?』
そして今、私は斎藤さんの車の助手席に座ってる。迷いのないハンドル捌きで車はバックで狭い駐車場に納まった。
すごい、一発駐車。
私だったら二回位切り返してそう。
「着いたよ」
シートベルトを外しながら、ニコリと微笑まれた。
う……
優しい笑顔は真っ直ぐ私に向けられる。
さっきからドキドキと早打ちを続ける落ち着きのない心臓。
斎藤さん、素敵過ぎです。
どうしようもない程緊張します。
車を降りて、入場口へ。
斎藤さんはチケットを先に用意してくれていた。
「はい」
渡された小さなカード。ペンギンの描かれた入場チケット。
「ありがとうございます」
お礼を言って受け取ろうとした、右手を掴まれた。
「手、繋ごう?」
「あ……」
返事する間もなく、斎藤さんの左手が手のひらに滑り込んでくる。スルリと指が絡む、恋人繋ぎ……
「良い?」
柔らかな笑顔で覗き込まれた。俯くように頷いて、顔を上げられない。恥ずかしいくらい顔が赤くなるのが分かった。
程なく返ってきた返信。
『今度の日曜日、休みだからデートしよ?』
そして今、私は斎藤さんの車の助手席に座ってる。迷いのないハンドル捌きで車はバックで狭い駐車場に納まった。
すごい、一発駐車。
私だったら二回位切り返してそう。
「着いたよ」
シートベルトを外しながら、ニコリと微笑まれた。
う……
優しい笑顔は真っ直ぐ私に向けられる。
さっきからドキドキと早打ちを続ける落ち着きのない心臓。
斎藤さん、素敵過ぎです。
どうしようもない程緊張します。
車を降りて、入場口へ。
斎藤さんはチケットを先に用意してくれていた。
「はい」
渡された小さなカード。ペンギンの描かれた入場チケット。
「ありがとうございます」
お礼を言って受け取ろうとした、右手を掴まれた。
「手、繋ごう?」
「あ……」
返事する間もなく、斎藤さんの左手が手のひらに滑り込んでくる。スルリと指が絡む、恋人繋ぎ……
「良い?」
柔らかな笑顔で覗き込まれた。俯くように頷いて、顔を上げられない。恥ずかしいくらい顔が赤くなるのが分かった。