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甘く、深く、繋がって
第21章 伝わる心
掌を合わせ指を絡ませるように握りながら両手を私の頭の両脇に縫い止めて、斎藤さんが上から覆いかぶさってきた。まだしっかりと目覚めてなさそうな斎藤さんにのし掛かられて呼吸が制限される。少し苦しく感じるその身体の重みが、嬉しい。
「んっ、んっ」
重なる口付けは歯列を割って深くなる。滑り込んで来た熱い舌は上顎を舐め、舌をなぞって私を誘う。
応えたくて一生懸命絡めてみるけれど、正直どうすれば斎藤さんに気持ち良くなってもらえるのか分からない。いつも与えられる甘い絡みに翻弄されて、私だけが酔わされる……
「っは、ぁ……」
斎藤さんが上体を浮かせてくれた時には、私の息はすっかり上がってしまっていた。
見下ろす斎藤さんがふふっと笑う。
「もう寝る?それとも……続けて良い?」
もう?
上質なシンメトリーに浮かぶ艶やかな微笑み。心臓の鼓動が早くなり、ますます顔が熱くなる。
斎藤さんは今日も仕事。昨日の夜も遅かった。
熱を灯された身体はジクジク潤み始めている、けれど……
「ね、寝ます」
「そう?」
首を傾げて右の口角だけを引き上げた。
「正直に言って?真純はこのまま寝れるの?」
左手から離れた斎藤さんの手が、パジャマの上から滑り込んできた。
「んっ、んっ」
重なる口付けは歯列を割って深くなる。滑り込んで来た熱い舌は上顎を舐め、舌をなぞって私を誘う。
応えたくて一生懸命絡めてみるけれど、正直どうすれば斎藤さんに気持ち良くなってもらえるのか分からない。いつも与えられる甘い絡みに翻弄されて、私だけが酔わされる……
「っは、ぁ……」
斎藤さんが上体を浮かせてくれた時には、私の息はすっかり上がってしまっていた。
見下ろす斎藤さんがふふっと笑う。
「もう寝る?それとも……続けて良い?」
もう?
上質なシンメトリーに浮かぶ艶やかな微笑み。心臓の鼓動が早くなり、ますます顔が熱くなる。
斎藤さんは今日も仕事。昨日の夜も遅かった。
熱を灯された身体はジクジク潤み始めている、けれど……
「ね、寝ます」
「そう?」
首を傾げて右の口角だけを引き上げた。
「正直に言って?真純はこのまま寝れるの?」
左手から離れた斎藤さんの手が、パジャマの上から滑り込んできた。