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甘く、深く、繋がって
第33章 溶け合う身体(後)
拓真さんの大きな手が、熱い唇が、濡れた舌が、私の身体を隈無くなぞる。触れられた傍から甘く痺れ、もっと触っても欲しいと、もっと深く奥まで繋がりたいと熱を持つ。

拓真さんは快感に打ち震える私に『綺麗だよ』と囁いて、私をさらに高みに追い詰める。
上がり続ける恥ずかしさから声を堪えると『我慢、しないで』と殊更弱い所に触れて声を上げさせる。
それなのに……肝心な場所には触れてこない。お預けのまま高みに追い詰めては弾けさせられて、『もっと乱れて』と脱力した身体をまた弄られる。その繰り返し。

そうやってイかされたのは、もう一度や二度じゃない。
手足は重く身体も怠いのに、唯一触れてもらえない中心が狂おしい程に熱くて堪らない。

どう、して?

考えようとしても甘い刺激に直ぐ散らされて、思考は長く続かない。拓真さんのくれる蜜に溺れる方を願ってしまう。

うつ伏せた身体を拓真さんに返された。ジリジリと責められ、熱を持った背中に冷たいシーツが心地良い。
足首を包み、そこから脚を伝い上がる指先に。
「あ、」
簡単に甘い声があがる。焦らされ続ける身体はいつもにも増して感じやすくて、ゾクゾクと震えが走った。
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