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甘く、深く、繋がって
第34章 エピローグ
『うん、ありがとう』
笑顔でチュッと頬にキスをする。
あぁ、やっぱりウイスキーだった……
仄かに香る芳醇なウイスキーの香り。
ほぼゼロな距離に腰を落ち着け、私の腰に腕を回して来た。グイッと引き寄せられて拓真さんの長い腕の中。お風呂上がりの温かい身体に包まれた。
さっきまで一緒にいたのに、同じボディソープの香りに気恥ずかしくなってしまう。
『ね、真純。俺、凄い嬉しいんだけど……』
胸に押し付けられた頭に直接響く拓真さんの声。少し甘めのテノールが心地良い。
『何て言うの?ワクワクする』
クスクス笑う拓真さんは上機嫌。本当に楽しみにしてくれているようで、声の調子が弾んでる。それが嬉しくて、私まで笑顔になる。
片腕が離れ、身体がローテーブル側に少しだけ傾いだ。
『俺も行くの久しぶりなんだよね』
頭の上から聞こえた氷の音。
『……十年ぶりくらい』
『そんなに?』
驚いて見上げた私をじっと見詰め返してくる。
『そう』
応えながらまたグラスを傾けて。細められた瞳。甘やかな艶を放つ目元にドキドキする。
拓真さんはふっと口元を緩めてグラスをローテーブルに戻した。
笑顔でチュッと頬にキスをする。
あぁ、やっぱりウイスキーだった……
仄かに香る芳醇なウイスキーの香り。
ほぼゼロな距離に腰を落ち着け、私の腰に腕を回して来た。グイッと引き寄せられて拓真さんの長い腕の中。お風呂上がりの温かい身体に包まれた。
さっきまで一緒にいたのに、同じボディソープの香りに気恥ずかしくなってしまう。
『ね、真純。俺、凄い嬉しいんだけど……』
胸に押し付けられた頭に直接響く拓真さんの声。少し甘めのテノールが心地良い。
『何て言うの?ワクワクする』
クスクス笑う拓真さんは上機嫌。本当に楽しみにしてくれているようで、声の調子が弾んでる。それが嬉しくて、私まで笑顔になる。
片腕が離れ、身体がローテーブル側に少しだけ傾いだ。
『俺も行くの久しぶりなんだよね』
頭の上から聞こえた氷の音。
『……十年ぶりくらい』
『そんなに?』
驚いて見上げた私をじっと見詰め返してくる。
『そう』
応えながらまたグラスを傾けて。細められた瞳。甘やかな艶を放つ目元にドキドキする。
拓真さんはふっと口元を緩めてグラスをローテーブルに戻した。