この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
五十嵐さくらの憂鬱。
第2章 …2
舌を絡めるようにした後、
唇が離れ、その次の瞬間にはまた唇が優しく塞がれた。

「……その顔、他の男に見せるなよ」

さっきまでの優しい声音とは違う
男の声がする。

「あと、お酒は飲んじゃだめだな。
さっき、自分がなに話したか覚えてる?」

それにさくらは首を横に振った。
樹は面白そうにさくらを上から見つめる。
手首は抑えられたまま、
さくらの力では到底抗えない。

「“えっちが気持ち良くないの。”
“いけないの”
“もっと触って欲しいのに”
“2回くらいキスしたらすぐに下触って、挿れておしまい”
“手をつないで歩いてくれないの”
“緩いって言われたの”」
「……いや、やだ…」

そんなこと言ったのか自分。
その恥ずかしさに顔から火が出そうになり、
酔いが覚めて来るのを感じた。
あまりの恥ずかしさに
さくらは顔をそらした。

「…“もっと、気持ち良くなりたいの”
“もっと感じる身体になりたいの”…。
さくらちゃん、欲求不満だね?」
「やだ…」

その後は声にならず
唇を噛み締めた。
樹がさくらの髪の毛を耳にかけ、
輪郭に沿って指先で触れる。

「やだぁ……」
「嫌なら抵抗しなよ」

そう言われてさくらはできない。

「できないでしょ?」

唇をまたもや奪われ、
舌先に口内を丹念に犯される。

「んん……っ…」

嫌というほど甘くて強引なキスをされ
さくらの全身から力が抜けた所で
樹はさくらの両手を解放した。

「さくら」

その声に素直に樹を見上げる。
ニヤリ、と笑う顔は
人の視線を釘付けにするには
充分すぎる色気と魅力がある。

「さくら。俺が、感じる身体に変えてやる」

覚悟しろよ、と言わんばかりの
優しくて強引な瞳。

「…よろしくお願いします、だろ?」

その瞳に射られ、瞬間、切なくなった。

「よろしくお願いします…」

さくらは唇を塞がれた瞬間、意識を手放した。
/249ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ