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五十嵐さくらの憂鬱。
第3章 …3
「…今日は、寝ないんだね」
「え?」

樹はさくらの髪の毛を指に絡める。

「昨日、キスしたら寝ちゃったのは誰だ?」

覚えていない。
目が泳ぎ始めるさくらの耳を触って
樹は首を傾げた。

「寝ちゃったから、布団をかけて、
鍵までかけておいたんだよ?」
「あ…と、すみません…。ありがとうございます…」
「よく眠れた?」

それにうなづく。

「あんなにお酒弱いとは思わなかった」

樹は機嫌がいいのか
ニコニコと話す。
その顔が可愛らしくて思わず見とれた。

「いいんだけどさ、別に。
でも、酔わせてイタズラはあんまり期待できないかな」
「な…なに言ってるんですか! 私には彼氏が…」

ここでビシッと言わなくては。
さくらは光輝という彼氏がいることを伝えようと
顔を上げた瞬間、その意気込みは萎えた。

優しく見つめてくる樹の目に
さくらは勝てない、と思ってしまう。

「…彼氏が居るのは知ってるよ。
上手くいってないんでしょ?
だから、こんなに隙だらけで…
俺にキスされちゃうんだ」

ズバリと言われると
さくらは悲しくなった。

「その顔はするなと言わなかったっけ?」
「…どんな、顔…」
「その顔。襲うよって言ったよね?
わざとそれして、襲われたいの?」
「違います…」

違わないね、と言うやいなや、
またもやどうやっても抗えないキスをされる。

「ん…いゃ…」
「ほら、ちゃんと抵抗しなよ」

左手で両方の手首を掴まれ
右手で頭に手を添えられたまま
さくらはソファに押し倒された。
ぐい、と脚の間に樹が入り込み
倒れこむように体重をかけてさくらを押さえつける。

「や…ぁ…」
「嫌だろ、彼氏が居るのに
俺にこんなことされて」

掴まれた手首は
ソファの肘掛にがっちり押しつけられて
全く動かない。
空いた右手は、さくらの首元をいやらしく撫でつけ
苦しいほどに犯されるキスに
空気を求めて声が漏れれば
さらに舌がさくらを求める。

首元を撫でつけていた樹の手が
下の方に伸びる。
嫌だと、脚をもたげたのを掴まれ
そのまま樹の肩に乗せられた。

「やだ、あ…」

ふくらはぎから太ももまでを撫で回しながら
舌はなおもさくらの口内を舐め続けた。

「さくら、エロい」

樹が満足そうに舌なめずりをした。
息が上がり、
恥ずかしくて顔をそらすさくらの耳のつけ根に
樹の唇が吸い付いた。
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