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五十嵐さくらの憂鬱。
第5章 …5
「ほら、言えよ。
ちゃんと言えたらご褒美にたくさん唾をあげる」

頂きを2本の指でつままれ
キスをされて
さくらは息を漏らした。

「…ふ、副部長と…ここで、この場所で…」

樹の舌が鎖骨を舐め
肩や胸の膨らみの始まりの部分に吸いついていく。

「早く、続けろ」
「う…っ…。
こういうこと、して、たんですか?」

さくらが一気に言い終わると
樹はさも不思議そうな顔をしてさくらを見つめた。

「そうだけど、なんで?」

ーーーやっぱり…ーーー

さくらは、意外にも自分の方がショックを受けていることにショックを受けた。

「どうして…」

さっきの副部長の反応を思い出す。
樹を見ただけで一瞬で気まず気雰囲気になった彼女。
うつむくようにして部室を去って行く姿。

「どうして?
なんでそんなこと聞くんだ?
俺が誰と何をしようがさくらには関係ないだろ。
彼氏じゃないんだからー」

ーーーとっても女好きーーー

小春の声が蘇る。
本当は嫌なことのはずなのに
樹の魅力にいつの間にか溺れていた自分がいる。

「それともさくら。
もしかして俺が他の女とやってること…嫉妬した?」
「ちが…」

ーーー嫉妬、かもーーー

最後まで否定ができず
さくらはうつむいた。

「違くない。
それを、世の中じゃ嫉妬と呼ぶんだ」

正論に、まったく反論ができない。

「まったく。
彼氏も自分のものにしたい。
他の男も自分のものにしたい。
どんだけ欲張りなんだ」

でも、と樹はさくらの頬を撫でる。

「さくらにそう思われるのは悪くない」

ご褒美だ、と
樹は深く、甘く、痺れるような口づけをした。
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