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五十嵐さくらの憂鬱。
第7章 …7
そんなこと、思わせるつもりではなかった。
樹は後悔した

「もういい、さくら。
彼氏のために、最後まで俺にオモチャにされるのはなしだ」

それにさくらは樹を見上げた。

「もうダメだ。
彼氏のためじゃなく、俺のために感じる身体になれ。
俺だけを感じて、俺だけにイかされる身体になるんだ」
「だって、光輝が…」
「心はそいつにやる。
身体は、せめて身体だけは俺によこせよ」

そしていつか、
俺だけのものにする。

今はいい。
彼氏への罪悪感と使命感に悩まされるさくらは美しく
樹の欲情をはてしなくそそる。
いつか自分を幸せにする人が彼氏じゃないと気づいた時
自分をさくらから離せないくらいの存在感で残しておく。
選択の余地などないほどに
さくらの身体を蝕んでやる。
いつか、樹を選ぶために。

樹はそう決めた。

「俺だけに感じろ。他のやつは忘れろ。
たとえ彼氏でも。
オモチャは、持ち主の言うこと聞くんだろ?」

樹はさくらの耳を甘噛みした。
舌で輪郭をなぞり、
すぼめた舌先を耳の中にいれて音を立てる。

無茶なことを言ってるのは自分でも分かっていた。
樹にとってオモチャとか彼氏とか契約とか
そんなことはどうでも良くなっていた。
ただ、さくらが欲しい。
自分のものにしたい。
野蛮な欲求が渦巻いていた。

そんな樹に、さくらは戸惑い
そして樹の思っていることをうっすら感じ取っていた。
彼氏でもないのに優しい樹。
決して一線を超えない真摯な態度。

この人を好きになれたらと
心の底から思った。
だが、光輝を捨て去る勇気が
さくらにはなかった。
さくらが変われば光輝も変わる。
そうしたら、元の、さくらの好きになった光輝に戻るかもしれない。

「やだ、先輩…」
「オモチャに拒否権はない。俺だけ感じてろ。
彼氏のことなんか忘れさせてやる」

身体も…心も。
身体を奪っている時は
さくらは樹のものだ。
それだけは変わらない事実だ。

触ったら痛いだろう痕にはふれず、
首筋を丹念に舐めた。

「や…っん」
「ここ、弱いよな」

首を舐めながら
樹は腰回りを撫でた。
細くくびれ、男を誘い込むには充分な魅力がある。
舐めながら赤い痕を見つけた。

「や、痛っ…」

知らず知らずのうちに、その痕に上書きするように吸いついた。
悔しくて、我慢ができなかった。

「ほら、服を脱いでーーー今すぐ」

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