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第4章 図書館の女

ここは町の中心部にある図書館だ。

本は貴重品である。
それを市民に開放出来るのは、この町が裕福なためだった。

もちろん、入場が許されるのは、身元のはっきりとした人物と、その同伴者だけだ。
ある程度の寄付をした者には貸し出しも行っているが、返却期限を守らない場合は厳しく取り締まらなければならない。

クレアは本を守る番人なのだ。
下手に情に流されるようでは、この仕事は勤まらない。