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第4章 図書館の女

少年は小さく頷いた。

「ああ……！」

クレアは呻いた。

美しい少年に頼られ、舞い上がって、少しからかってやろうと思った自分が馬鹿だった。

こんな年増に、誰が近づいてくるというのだ。
こういう悪魔の類いでもなければ――！

「ねぇ、助けてくれないんですか？」

少年は切々と訴える。
だが、クレアはそれどころではない。