この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
リリスの双子 ―悪魔が見た男女の記録―
第2章 母と息子
下着を洗って戻ってきた時、母親の部屋から物音が聞こえた。
気のせいかと思ったが、確かに聞こえる。
圧し殺すような声。
もしかして泣いているのだろうか。
アルベリオはリュイが泣くところを見たことがない。
常に明るく微笑んでいて、弱音を吐かないのだ。
その母親が泣いているのかと思うと、足が凍りついた。
もしかして夕食の時に再婚の話をしたのがよくなかったのだろうか。
アルベリオは父親のことを何も覚えていないけれど、リュイにとっては今も大事な夫であることに変わりはない。
気のせいかと思ったが、確かに聞こえる。
圧し殺すような声。
もしかして泣いているのだろうか。
アルベリオはリュイが泣くところを見たことがない。
常に明るく微笑んでいて、弱音を吐かないのだ。
その母親が泣いているのかと思うと、足が凍りついた。
もしかして夕食の時に再婚の話をしたのがよくなかったのだろうか。
アルベリオは父親のことを何も覚えていないけれど、リュイにとっては今も大事な夫であることに変わりはない。