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リリスの双子 ―悪魔が見た男女の記録―
第5章 幼い令嬢

ごく稀に笑うこともあるが、それも儚げで申し訳なさそうな、陰のある笑い方だった。
いつも一人でいる彼を、コレットは放っておけなかった。
面倒くさいと思われようが、うざったいと思われようが、それでもまとわりついて、こっちを向かせたい。
太陽の下で明るく笑わせてあげたい。
――だって、熱を出した私を助けてくれるような、本当は良い人なのに。
使用人たちがアルベリオを不気味がっていることは知っている。
でも、だからこそ、コレットは一緒にいたいのだ。
いつも一人でいる彼を、コレットは放っておけなかった。
面倒くさいと思われようが、うざったいと思われようが、それでもまとわりついて、こっちを向かせたい。
太陽の下で明るく笑わせてあげたい。
――だって、熱を出した私を助けてくれるような、本当は良い人なのに。
使用人たちがアルベリオを不気味がっていることは知っている。
でも、だからこそ、コレットは一緒にいたいのだ。

