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第5章 幼い令嬢

「コレット、目を覚まして……！」

アルベリオはすがるように脈をはかりだした。
だが、しばらくして大声をあげる。

「くそっ！」

騒ぎを聞きつけた使用人が駆け寄ってくる。

「お嬢様！」

悲鳴があがった。

コレットはまだ着替えてもいなかった。
乱暴されたことがわかる無惨な姿を、アルベリオは引っ掛かったままのシーツで包み直してやる。

そして、使用人にコレットを引き渡した。

「彼女を頼みます」