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リリスの双子 ―悪魔が見た男女の記録―
第6章 修道女
ルイーズは悲鳴をあげようとしたが、それは叶わなかった。
少年の琥珀色だった瞳が、鮮やかな赤に変わる。
くらり。
唐突な目眩に襲われて、テレーズは膝をついた。
世界が歪む。
持っていた蝋燭が石の床に転がり、灯が消えた。
祭壇にも蝋燭は置いてあるが、二人がいる入口付近まで照らすにはあまりにも弱い。
闇に覆われた視界の中で、少年の赤い瞳だけが異様な輝きを放っている。
「な、に――……?」
「もし本当に神様がいるのなら、どうしてコレットは死んだの?」
へたりこんでしまったルイーズに覆いかぶさるようにして、少年はこちらを覗き込んでくる。
その燃え上がるような瞳から、視線をそらせない。
少年の琥珀色だった瞳が、鮮やかな赤に変わる。
くらり。
唐突な目眩に襲われて、テレーズは膝をついた。
世界が歪む。
持っていた蝋燭が石の床に転がり、灯が消えた。
祭壇にも蝋燭は置いてあるが、二人がいる入口付近まで照らすにはあまりにも弱い。
闇に覆われた視界の中で、少年の赤い瞳だけが異様な輝きを放っている。
「な、に――……?」
「もし本当に神様がいるのなら、どうしてコレットは死んだの?」
へたりこんでしまったルイーズに覆いかぶさるようにして、少年はこちらを覗き込んでくる。
その燃え上がるような瞳から、視線をそらせない。