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第6章 修道女

体も拭き終わり、白い長衣と黒いマントを身につける。
乱れた髪を編み直していると、ラウルがノックもなしに中に入ってきた。

ルイーズは弟の態度に少しひっかかりを覚えた。
まだこちらの準備が終わったとは言っていないのに。

「部屋を貸してくれてありがとう。今夜のことは忘れなさい。いいわね」

ルイーズは慌ててベールで髪を隠し、さっさと立ち去ろうとした。

しかし、その腕をラウルが掴んだ。

「待って、怪我してる」

強制的にベッドに座らされる。
長衣の裾を捲られて、ルイーズは反射的に弟の手を振り払おうとした。
けれど相手の方が力が強く、びくともしない。