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第2章 母と息子

そこへ、母親のリュイが帰ってきた。
薬草摘みの籠を背負っている。

「アルベリオ……？」

突然現れた息子のそっくりさんに驚いているらしい。

「母さん、こいつに近づいちゃ駄目だ。こいつは人を殺してる！」

片目を押さえながらアルベリオは叫ぶ。
だが、リュイはこちらを見てぴたりと動かなくなった。

「母さん？」

リュイは目を見開いたまま立ち尽くしている。