この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
片想いの行方
第20章 彼の勇姿
パァァンッとピストルが鳴り響き、選手達が一斉にプールに飛び込む。
館内の歓声がさらに大きくなった。
水泳教室のみんなも、もう総立ちで蓮くんの名前を叫びながら、手をブンブンと振る。
「…………っ」
………あたしは
立つ事も、声を出すこともできずに
一瞬にしてその姿に目を奪われた。
図書室から見ていた練習の時
水泳教室で優しく教えてくれた時
その時とはまるで違う、戦う彼の姿がそこにはあった。
まるで水と一体化したように、前へとひたすら進む蓮くんは
あまりにも綺麗で、美しくて
熱い想いがこみ上げてきて
あたしの全身は、いまだかつて経験した事のない、痺れる程の衝撃で包まれていた。
館内の歓声がさらに大きくなった。
水泳教室のみんなも、もう総立ちで蓮くんの名前を叫びながら、手をブンブンと振る。
「…………っ」
………あたしは
立つ事も、声を出すこともできずに
一瞬にしてその姿に目を奪われた。
図書室から見ていた練習の時
水泳教室で優しく教えてくれた時
その時とはまるで違う、戦う彼の姿がそこにはあった。
まるで水と一体化したように、前へとひたすら進む蓮くんは
あまりにも綺麗で、美しくて
熱い想いがこみ上げてきて
あたしの全身は、いまだかつて経験した事のない、痺れる程の衝撃で包まれていた。