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片想いの行方
第20章 彼の勇姿
さっき新藤さんが、あたしの前では蓮くんが良く笑うって言ってたけど

笑うというより、思いっきり面白がってる気が……


「………///」


でも、満面の笑みの蓮くんを見て、あたしもなんだか嬉しくなってきた。

さっきまでの泳いでいた真剣な顔とは全然違う。

蓮くん、本当に笑顔が素敵だなぁ……♡


「あー腹痛てー。こんなにウケたの久しぶりだわ。
香月、面白れーなー」


……ほら、やっぱり面白がってる……


「でもまぁ、立ち上がれて良かったよ。
ここにくる途中で、背中に乗せて帰るんだろうなって思ってたから」

「えっ!?///」


驚いて蓮くんを見ると

蓮くんはあたしに手を差し出した。


「ほら、掴まれよ。一緒に帰ろうぜ」

「…………っ」


……神様……

これは夢ですか………?

もう、体の震えが止まる気がしません……


あたしは頭がパニックになりながらも

差し出された大きな手に、そっと自分の手を乗せた。
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