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片想いの行方
第24章 練習…?
「相変わらずだな、お前は」

「………!!」


急に後ろから声がして、あたしは窓辺にもたれかけてた体を飛び起こした。

……この声……


「……ヒメ……!」


ピアスやらブレスレットやらを身にまとって

ヒメはあくびをしながら近付いてきた。

……ヒメに会うのは、優香さんに会った帰り、並木道で泣いた日以来だ。


「…………っ」


忘れようとしてたのに、あの日の記憶がまた浮かび上がってくる。

……っていうか


「ヒメ、始業式にいなかったよね?」


あ、そういえば教室でも見てない。


「ここで寝てた」

「……は!?」

「始業式なんてダリーじゃん。
今日ここ休みだし、ぐっすり眠れたわ」


へっ?今日図書室開いてない日なの?

だから誰もいないし電気もついてなかったんだ。

……でもさ。


「じゃ、じゃあどうやってここに入ったのよ」

「鍵もらった」

「鍵!?」

「俺、図書室のオバサンと仲良しなんだよね」
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