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片想いの行方
第27章 ヒメの願い
アンナの言葉に頭の中が追いつかなくて

あたしはじっと次の言葉を待った。



「私さ、実はずっと気になってたんだ。

蓮くんが美和に言ったように、教室とかで美和と話すヒメ……私から見ても、本当に楽しそうだから。

あいつは普段からチャラけた感じだけど、明らかに他の子とは違うの。

美和といる時のヒメは……まるで好きな子を見るような笑顔になってるんだよ」


「……………っ」


「でもヒメは、蓮くんと美和の協力をするって事になって

実際2人は急接近したわけだし、勘違いかなーって思ってたんだ。

だけどその矢先だよ、あの夏祭りの日。

ヒメが美和を連れ出したじゃない?

もう意味不明でさ」


アンナがふっと笑う。


「だから美和が居ない時に、どーいうつもりなのか、直接聞いてみたんだよね」

「……え……!?」


驚いてアンナを見ると

アンナは優しい表情で、ヒメとの会話を教えてくれた。
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