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片想いの行方
第27章 ヒメの願い
「美和。迷うな」
「…………!」
アンナの真剣な表情に、あたしは息をのむ。
「ヒメの話をしたのは、ヒメの本当の願いを伝えたかったから。
それでまた揺れてしまうのかもしれないけど……
だけどね、美和。
もう一度思い出してみて。
1年前からずっと片思いをしてきて
ヒメがキッカケを用意したとはいえ、あんたも蓮くんの魅力に充分気付いたはずだよ。
本来の蓮くんの姿、美和も見たんでしょ?」
「……アンナ……」
「美和が自分の目で見て、感じた気持ちに蓋をしたらダメだよ。
……もう一度、蓮くんと過ごした時間を思い出すの。
そしたら、今ぐちゃぐちゃになってしまった心が、きっと澄み渡ってくるよ」
アンナが、あたしの手を取って
力強く、握り締めた。
「……がんばれ、美和」
「…………!」
アンナの真剣な表情に、あたしは息をのむ。
「ヒメの話をしたのは、ヒメの本当の願いを伝えたかったから。
それでまた揺れてしまうのかもしれないけど……
だけどね、美和。
もう一度思い出してみて。
1年前からずっと片思いをしてきて
ヒメがキッカケを用意したとはいえ、あんたも蓮くんの魅力に充分気付いたはずだよ。
本来の蓮くんの姿、美和も見たんでしょ?」
「……アンナ……」
「美和が自分の目で見て、感じた気持ちに蓋をしたらダメだよ。
……もう一度、蓮くんと過ごした時間を思い出すの。
そしたら、今ぐちゃぐちゃになってしまった心が、きっと澄み渡ってくるよ」
アンナが、あたしの手を取って
力強く、握り締めた。
「……がんばれ、美和」