この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
片想いの行方
第31章 片方のピアス
優香がやっと俺の方に振り返った。
俺はニッと笑う。
「お前は性格が悪いが、顔と体はいいからな。
中坊の俺が童貞を早い段階で卒業できたことには、感謝してるよ」
「……………っ」
優香が顔を歪ませる。
そう、こいつは元々こんな表情をしてるんだ。
あんな気持ち悪い作り笑いをする奴じゃない。
……心から素直に笑う奴は、あんな仮面のような顔にはならない。
「お前だって分かってただろ。
俺やお前と違って、蓮はピュアなんだよ」
「…………」
「そんな男を、お前の小さな欲望だけで繋ぎとめることはできない。
……あいつを惚れさせられるのは、同じく心の綺麗な女だけだ」
優香の髪に、俺は指を絡ませる。
「しっかり正面からフラれたんだろ?
もう諦めろよ。
寂しいなら、俺が傍にいてやるから」
俺はニッと笑う。
「お前は性格が悪いが、顔と体はいいからな。
中坊の俺が童貞を早い段階で卒業できたことには、感謝してるよ」
「……………っ」
優香が顔を歪ませる。
そう、こいつは元々こんな表情をしてるんだ。
あんな気持ち悪い作り笑いをする奴じゃない。
……心から素直に笑う奴は、あんな仮面のような顔にはならない。
「お前だって分かってただろ。
俺やお前と違って、蓮はピュアなんだよ」
「…………」
「そんな男を、お前の小さな欲望だけで繋ぎとめることはできない。
……あいつを惚れさせられるのは、同じく心の綺麗な女だけだ」
優香の髪に、俺は指を絡ませる。
「しっかり正面からフラれたんだろ?
もう諦めろよ。
寂しいなら、俺が傍にいてやるから」