この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
片想いの行方
第31章 片方のピアス

「……心ここにあらずって感じね」
優香は再び体の位置を戻して、前を向く。
そして、静かに話し始めた。
「私、美しいものが好きなの。
キラキラ光って、綺麗で、お洒落で、魅力的で。
それを自分の身に付けて、誰かに褒めてもらうのは、もっと好き」
優香は空を眺めながら、うっとりとした表情で続ける。
「蓮とあなたは……
そんな私の願いにぴったりな、最高のアクセサリーだったの。
麗子(れいこ)の家に行って、弟のあなたを紹介された時
ずっと探してた宝物を、やっと見つけた気分だったわ。
あなたと一緒に街を歩いて、周りから憧れと羨みの目で見られるのが、とっても快感だった」
「……ははっ、飾りかよ俺は。
サイテーだな」
「そうね、なんとでも言えばいいわ」
優香は何の悪びれもなく、しれっとした顔をしていた。
優香は再び体の位置を戻して、前を向く。
そして、静かに話し始めた。
「私、美しいものが好きなの。
キラキラ光って、綺麗で、お洒落で、魅力的で。
それを自分の身に付けて、誰かに褒めてもらうのは、もっと好き」
優香は空を眺めながら、うっとりとした表情で続ける。
「蓮とあなたは……
そんな私の願いにぴったりな、最高のアクセサリーだったの。
麗子(れいこ)の家に行って、弟のあなたを紹介された時
ずっと探してた宝物を、やっと見つけた気分だったわ。
あなたと一緒に街を歩いて、周りから憧れと羨みの目で見られるのが、とっても快感だった」
「……ははっ、飾りかよ俺は。
サイテーだな」
「そうね、なんとでも言えばいいわ」
優香は何の悪びれもなく、しれっとした顔をしていた。

