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しおりをはさむ片想いの行方
第37章 ひとつだけの宝物
泣きじゃくる美和の姿を見て
熱い何かがこみ上げてくる。
美和が俺に、初めて話してくれた本音。
……俺は、こんなにも……
美和を苦しめていたなんて……
「……美和……ごめん……」
震えるその肩に、そっと手を置いた。
「俺の自分勝手な態度が……お前を苦しませて
本当に悪かった。
……困らせるつもりは、なかったんだ」
美和が俺を見つめる。
……抱きしめたい気持ちを
ぐっと抑えた。
「………もう、悩まなくていいよ。
美和にとっても、俺にとっても……
あの夏の日々は、過去なんだ。
だから、目の前にいる好きな人だけを見て、もう余計なことは考えるな。
今までのことと
……俺のことは忘れて
蓮の所へ戻れよ」
熱い何かがこみ上げてくる。
美和が俺に、初めて話してくれた本音。
……俺は、こんなにも……
美和を苦しめていたなんて……
「……美和……ごめん……」
震えるその肩に、そっと手を置いた。
「俺の自分勝手な態度が……お前を苦しませて
本当に悪かった。
……困らせるつもりは、なかったんだ」
美和が俺を見つめる。
……抱きしめたい気持ちを
ぐっと抑えた。
「………もう、悩まなくていいよ。
美和にとっても、俺にとっても……
あの夏の日々は、過去なんだ。
だから、目の前にいる好きな人だけを見て、もう余計なことは考えるな。
今までのことと
……俺のことは忘れて
蓮の所へ戻れよ」
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