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第39章 片想いの行方

アンナと麗子さんに背中を押されて

並木道を全力で走ってきた。

麗子さんは、どっちか少しだけでも強い気持ちがあるなら、その人の方に行けって言ってくれたけど

走り続けてる間に、どれだけ自分の心に問いかけても

その答えは返ってこなかった。


……だけど……


「……………っ」



心臓がトクントクンと鳴り響く。


２人の姿を見て、あたしはまた涙が出てきた。


………ただ、逢いたかった。


教室でも、廊下でも、ずっと避けてきてしまったから


心が決まらなくても


あたしは、２人の姿を最後にもう１度見たかった。



そして………



何よりも………



蓮くんとヒメが笑い合う、本当の２人を



ずっと見たかったんだ………