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片想いの行方
第43章 突然の…

………………………………………………


……今、何時だろう………


2年前から、私は常に時間を気にしている。


平日の朝の7時と、夜の9時。


遅れることは許されないから


電車が遅延していれば迷わずタクシーを使うし


道が混んでいるならこの足で走るしかない。


今朝は時間通りに行けたから


あとはこのメールだけ送れば、夜も……


「……………?」


体が鉛のように重いことに気付いて、私はゆっくりと目をあけた。

………あれ?


パソコンに向かっているはずなのに、目の前には無機質な白い天井と蛍光灯だけが見えている。


そして


酷く冷えた体の中で、なぜか左手だけに温もりを感じて


私はゆっくりと左側に首を傾けた。
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