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片想いの行方
第49章 償いの理由
* * *
「お待たせしました」
ソファの前のローテーブルの上に、朝食を広げる。
ベーコンとツナ・チーズを挟んだホットサンド
グリーンサラダ
フルーツを入れたヨーグルト
そして、結局卵焼きはやめて
アボガドとエビを入れたオムレツを作った。
「……………」
最後にホットコーヒーを置いたけど
ヒメはそれらをじっと見つめたまま動かない。
「……ヒメ? 冷めないうちに食べて?」
「………いただきます」
ヒメは顔の前で両手を合わせると
オムレツから口に運んだ。
「……………」
ローテーブルを間に挟む形で座った私は
ドキドキしながら、食べ続けるヒメの様子を見つめる。
すると
「………めちゃくちゃ、美味しい」