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片想いの行方
第54章 再会
今でも大切に保存してある、蓮くんから送られた星空の写真。
その同じフォルダに
高校の時に蓮くんと過ごした日々の思い出も入れてある。
付き合っていた時は、いつもお互いの写真を撮っていたから
高校生の蓮くんがいつも、私に笑いかけてくれていた。
この空のどこかで蓮くんと繋がってることが、不定期に届く写真を見るたびに確認できて
私が夢の世界に完全に行かない為の
小さな光になってくれていた。
「………美和………」
蓮くんに呼ばれて、顔を上げる。
その瞳が、真っ直ぐ私を見つめていた。
「………ごめん。
少しだけ、抱きしめてもいい?」
「…………っ」
涙で視界がぼやける。
私が答える前に
蓮くんの手が、私の体を包み込んだ。