この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
片想いの行方
第58章 忘れられない人

“ 美和の現状を察知して、手を差し伸べて行動に移したのは、ヒメなんだよね。
あいつがいなかったら、美和を救い出せなかった ”

“ 美和が発する何気ない言葉や行動が、ヒメにとっては嬉しくもなるし、傷付いたりもするんだよ ”


アンナの言葉が、頭の中で響く。


“ ヒメは、美和さん以外にも女がいますよ。
あんなイイ男が、美和さんだけに優しいと思ったら大間違いだから ”

“ ヒメの気持ちを独り占めしてるのに、真正面から応えてあげないなんて。
ヒメが可哀想 ”


さっきの彼女の言葉が、胸を突き刺す。


「…………っ」


色んな感情が次々に湧いてきた。

……私の身勝手な想いが、ヒメを惑わせてる。

分かってるけど

私だって、ヒメに心をかき乱されてるの。

……他にも女がいるんでしょ?

それならどうして私が期待してしまうことばかりするの?

本気なのか冗談なのか、ちゃんと言ってくれないと分からないじゃない……


「……そうじゃなくて……」


私は立ち止まって呟いた。

ヒメに心を乱される一方で

どうしても忘れられない人がいる。

結局10年前と一緒で、2人の間で心が揺れているけど

おととい、彼の姿を見た瞬間

一瞬にして、あの頃の気持ちを思い出してしまったの。
/798ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ