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第28章 媒介

　　　
晶子は口を押さえて微笑み、頷いている。

『なんだよ。』

『だって、すごく気を使ってくれて。
　嬉しいよ、あたし。
　ちょっと慣れないけど。ふふっ。』

『俺もだよ。難しいなぁ。』

『心配？』

『そりゃ・・なぁ・・。』

『好きよ。』

『ああ、うん。』

『こらっ。』

『あ、好き、うん。』

ロマンチックな気分になどなれない。
やはり腹の子を気にしすぎていつも通りになれず、愛の睦言もまともに耳に入らなかった。
スキンをつけた陰茎の感覚にも慣れない。

『ダーリン、こっちにする？』

緩く開けた口から舌を出し、上唇を舐める晶子。

『あ、ぜひ。』

膣から陰茎を引き抜いて帽子を脱がせ、仰向けの晶子の前に陰茎を差し出した。