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異常性愛
第4章 過去と妄想と現実
腰の力が抜け、私はそのままベッドに仰向けで倒れた。
晶子は上半身をベッドの上に横たえ、肩で息をしている。
しばらくの間、私達は無言で呼吸が整うのを待った。
秒針がカツカツと時を刻む音が耳につき、時計を見るとセックスを始めてから二時間が経過していた。
ティッシュケースに手を伸ばし、顔に残った体液を拭いて晶子は私に身を添わせた。
抱き寄せた晶子の髪から、女らしいシャンプーの香りがした。
『なんて言えばいいのか・・
わからないわ・・。』
『アキも・・俺も・・
変だったな・・。』
私の胸をなぞり、晶子は黙って頷く。
沈黙の後、晶子は恐る恐る私を覗きこんだ。