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異常性愛
第11章 アフロディーテの慟哭
  
男の下腹部にまたがった女は、前屈みに手をついて何か話している。
仰向けの男のアゴの辺りが見えるが特定できない。
女の顔は垂れた髪で見えないが、柔らかそうな髪質と髪色は涼子のそれだった。

私が眠っている間に飛び入り参加してきたのか、この乱交パーティではそういったことがよくあるのか、初参加の私には窺い知れない。
いずれにせよ、男の上に座る柔らかい餅のような尻と細い腰。
そしてあの白い肌。
間違いない、あれは涼子だ。

確信が持てたそのとき、
私に猛烈な嫉妬心が湧きあがった。

浅ましい欲望の元に覗き見た¨知己の女のセックス¨は、私の心を嫉妬で揺さぶった。
窃視したいという浅ましい欲望は吹き飛び、「涼子が他の男とセックスをしている」という事実だけが、私の心に重くのしかかった。


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